完成後 確認と検査
完成!!
作り上げた実験用電源の確認です
さあ、一応完成したら早速使いたいところですが、最初は手順を踏んで確認をします。
入力前の検査
電気を入れる前に必ず電源の極性確認はした方がいいです。
電子工作では、動いたらそれで終わらずに、検査もしましょう
部品のところのように
ACアダプターの極性確認
メスのコネクタも +-が間違いないか確認
まずは テスターを差し込み。。必ず電圧測定レンジDCにしましょう。
コネクタとテスター棒との接触も問題無く、実用できた。
この電圧計としては やっぱり針式のアナログテスターがいいですね。(好みの問題です)
電気を入れる(火入れ)
ボリュームは低めに回して出力を下げておく、、恐る恐る電源を入れる。。
(昔の人は、火入れと呼ぶ-ドキドキわくわくの瞬間!)
テスターをつなぐと、電圧が表示されるはず。
ボリュームを回してテスターの電圧表示が変わることでしょう。
スムーズに電圧が上がっていくのは完成直後の楽しみ!
出力電圧範囲 1.255~11.67V 計算値と同じになった。。
出力端子に配線をつなぎ テスターと同じ電圧が出力されるかも検査。
落とし穴もあるよ
うまくいった! と悦に浸っていると・・・
ここで 回路から煙がでる! という体験がまれにあり。。。最初は すかさずコンセント抜ける体勢に!(驚)
しばらく動かして、回路の各部、ダイオードなど異常発熱している部品がないか確かめたら一応完成ですね。
(部品をじかに触って確認はヤケドすることあるので注意 ダイオードなど異常電流ではさわれないほど発熱します)
もし、ここで煙がでて壊れたかも! 実際壊れてしまうこともあります。
せっかくきれいに造り上げ、完成したとたんに 破損。。。
たまにあることなので、ここで 戻ってやり直しになっても 平然とやり直す根気も電子工作には必要。。
あらぁ 見事に煙り吹いたのネ。。(笑) 明日また、壊れた部品をテスターで検査して特定するか
ぐらいに、平然と あたかも最初から予定されていた故障探し診断のように動じずにトラブルに慣れるぐらいの。。
電子工作には、修行のようなトラブルがあたかも仕込まれたように起こることがあります。
そのたび、検査や故障もわかってくる、戻ってその原因になる製作の不良や自分の手抜き部分も見えてくるので、修行と思えばなんとか乗り切れる。。でしょう。。
そうはいっても人間、そんなふうに考えるのは難しい。。
ちょっとしたコツは、ショックが大きいときはしばらくしまい込み、忘れる。
そして忘れたころに取り出し、新しい検査力を付けるための故障探しキット だと思ってまた再開したりする。
失敗の1つや2つでやめてしまわず、こんなことで少しずつでもトラブルを乗り切り、技量にしよう。
ケースに入れますが熱の出る回路なので、大丈夫と判断できるまで最初しばらくはムキ出しで使って様子をみるのが良いと思います。配線の皮膜ががヒートシンクに触れて溶けていたり・・といったこと出てきたりします。
機器の動作自体それより、スイッチの消し忘れ、誤接続、誤配線等などで危険です。
この制作品に限らず、トラブルで多い原因です、注意!
家の火事の原因は見ている前でみるみる燃え広がるというものでなく、留守の間が大半を占めています。
2~10時間ぐらいして発火して、ということが多いようです。それも普段の何気ない行動が原因ということが多い。
趣味ではじめた楽しい電子工作がもとで火事になると、これまで集めた、作った用品も住む場所もすべてを無くします、十分注意して制作、使用しましょう。
完成後のテスト
出来た電源のテストをしました。
どのぐらいの発熱になるんだろうか。許容範囲に収まると思いますが。テストしてみて特性をみました。
1A程度を出力させてみる。
電圧 9V で1A程度だと 10Ωで 0.9A流れるのでつないでテスト。
性能テストの使用部品
抵抗ですが、カーボン抵抗はムリです。 単純に9V×1Aで=9W になり、通常のカーボン抵抗は 1/4W
すぐアツアツの高熱を発する。
こんなのでテストしないように
カーボン抵抗が燃えた経験はないですが、カーボン(炭素)なので燃えやすいんでしょうか・・
流す電流によってとうぜん抵抗も容量があります。
一般的な、セメント抵抗を使いました。
10Wのもの。
さらに もっと大きいホーロー抵抗などあります。
温度上昇のグラフ
10Ωの負荷をつなぎ、9V 0.9Aで 15分の時間経過で見たグラフ。
温度は放熱板側面の温度を測定しました。
室温が冬なので20℃程度ですが、
40℃程度までで少し熱い程度。
(多少の誤差はあると思ってください)
電圧は9.04Vから .02程度
電流も0.88Aから .002程度
と滑りも少なかった。
思ったより発熱が少なかった。
この程度なら安心してちょうど使えるところです
60℃を超えるぐらいだと、放熱板は熱くて触れない程度になりますが、触って即ヤケドすることもないのでもっと出力は出せることになります。
ちなみに、測定直後のセメント抵抗の温度は・・・ 160℃ になっていました!
ICデータの特性では温度が上がるほど、出力が多少すべるようですが、出力の変化も少ないです。
これでだいたいわかりましたが、作った方はぜひ基礎として同様に何かテストするのがおすすめです。
同じ回路で作ったとしても、作った人の数だけ種類があり多少でも特徴が違います。だから自分で製作したものは、同じものを作っても、世界で1つだけのもの。
自分でやってみると、基礎の地味なテストですが すごく理解が深まったりする。
フツーに制作しましたが、これでも普通に出来上がるためにこれまでの失敗の経験が盛り込まれているのかもしれません。
放熱板との密着がゆるすぎて出力が大きいとICの熱が放熱板にうまく伝わっていなくて、熱で壊れたりと、回路は同じでも違いはでます。
同じものでも、作った人の数だけ違いがあるのが自作の醍醐味です。
電源はすべての機器の源(みなもと)なので、使いたい途中に調子が悪いと作業が止まり困ってしまうことが多いので、地味なテストも大切に。
最後に 仕上げ制作
まだ製作は終わりません。
最後に仕上げとして装飾して完成度を上げます。
これで、「出来上がり」 が一段と上がる・・
シール、ラベルの制作
電子工作品から、後々まで使える実用品にもするためにも、最後に仕上げとして装飾やシールで完成度を上げます。(すると大切に使う気持ちになる)
花子の画面
シール印刷
表示のシールは シール用紙を買ってきて、実物大:画面で印刷したときの大きさがわかるソフト: CADやドローソフトを使うと作りやすい。
毎度、ドローソフト:花子(justsystem)を使いました。画面にスケールが出るので(左上写真)、ほぼこの大きさで印刷される。
貼る場所の大きさを考えたサイズにして、印刷して切り取り。
ワードや一太郎のようなワープロソフトだと、フォントの大きさを変えて練習印刷して大きさをみて、良さそうならシールに本番印刷など。
出来たのでシール作って、貼りました
ちょっとシールの枠が大きすぎました。。
シールが表面を占領して。
イメージではもう少し小さく場所とらない予定だったけど、
あまりうまくもいかないものです。
シールで印象変わります。
印象の良い字が書ける人は手書きも味がありますね。
製作品でシール手に書き表示のものを使わせてもらったことがありますが、シールみたいに機械的でない。。印象の良い字が書ける人はうらやましい。
これで完成です。
これで、簡単に1.3~9V の電源が手軽に使えるようになりました。
自分で作っても、後になると使い方忘れるので(笑) 操作説明や説明書を 作っておくとよい。
(笑い話でなく、よくあることなのだ)
これは全く意味はわからずそのまま作る工作という制作例には考えていないので、少しでも回路を理解して改良も考えてみてください。
出力にはまだ余裕があり、上げることは可能です。動く機器を少しずつ使いながら、わかってきたら自分で変更してみるのも自習によいと思います。
初心者の人なら特に自分で作った回路は怪しいところを含んでいるかもしれません、発熱や放熱、元電源などを考察して使用には注意しながら慎重に。
出来たので これで遊んでみます。 何に使えるでしょう・・・
- twtter
- google+
- hatena