回路がわかる本 | 電気の学習本

回路を学ぶとき参考になるおすすめの本などを取り上げます。

書いてある内容のたった1行にも意外な発見があったります。 

 

内容も好みの説明文も人それぞれなので、だから、これ1冊で全部大丈夫と言うような本はないでしょう。

本は良書と思えばあまり惜しまずにGO

 

  回路の本   マイコンの本 

電気,回路がわかる学習本

 オススめ度を星にして(最大は ★★★★ 星4つ ) 自分の感覚での私的評価


 

 

 

私的オススメ度 ★★★★★ (最大値振り切り! 絶賛)

  

CPUの創りかた


回路、ソフトに関わる あらゆる人へいろんな意味で驚く本に間違いない!(スマッシュヒットの一撃本!)
(この本は、回路分野、CPU制作という専門領域にもかかわらず★4つ半、レビューが多いという異例の本です)

 

CPUを作る本で難しそうですが、初心者にも向いています。回路を知らない人向けも含んで書かれている。スイッチ、ダイオードなどの基礎部品の説明から始まり、ゲートIC、テスターについてなどなど、基礎説明から始まっていて、最後はそれらの集合体CPUにつながる幅広い内容です。実際はデジタル回路の解説書的な基礎の積み重ねで作り、内容は難しくないです。といより実はCPU自体が何も難しいことをしていないということがよくわかる結果になっています。

 

 320ページもあるブ厚い本ですが、実にスローペース。ゆったりと冗談交じりの(というより、終始おふざけ調)説明で部品説明、デジタル回路の基本からニヤニヤしながらスラスラ読めます。リセット、ダイオードブリッジなど定型回路がいろいろ出てきますが必ずそのたびその回路の原理の説明がされています。
何度も読み返さないと最終的に作る回路はわからないですが、1度、最後まで妙にふざけた説明を読み終えた人は(回路本でこれほど笑える本は希少!)必ずもう一度読み返すことになる・・そして最後の部分をよく探すと、この本が美少女イラストになったヒミツがかくされていて爆笑することになるでしょう

 

74シリーズのデジタルICをつないでユニバーサル基板にCPU作る。

レビューにあるように、メモリが16バイト(16キロバイト/16メガバイト/16ギガバイトではないです)、アドレス空間も4ビットという、原始的4ビットCPUを作る(これらの仕様の意味がわからなくても読み終えたころにはわかるようになることでしょう)

 

作るのはかなり大変です。部品の入手からものすごい数の配線とハンダ付け。。。。
緻密に動作を理解して行くなら読むだけでも原理がわかると思います。そして作っても今の100円のマイコンにもかなわぬこともわかってる。でもこれを作り上げれば違う景色が見えて来そう、そんな気がしてきます。

 

こういう妙な文体の本を良書、名著と呼ぶには迷いがありますが、最近ハズレ本が多かった中で誰もが絶賛しているような大当たりの1冊でした。。というわけか、この本のTD4製作・・についてかなりの数のHPがあります。

 

PC(CPU)を使っているだけのソフトな人、DOS/Vパソコン自作派の人、今のマイコンをCやアセンブラで使っている人、デジタル回路を始めた人 そんなパソコン、マイコン、回路、ソフトに関わるすべての人に一読の価値がある、74シリーズICが発売され続ける限り価値を残す名著だと思います。

 


 

 

私的オススメ度 ★★★★ (最大は星4つ)

 

たのしくできる アナログ電子回路の実験

 

主に トランジスタやオペアンプの動作などの回路の実験の本です。発売はずいぶん前ですが今もまだ続いている本。
始める電子回路 オペアンプの実験集はこの本を参考にしています
各種部品の説明や主にトランジスタやオペアンプの部品の実験で、入力や出力を実験してグラフなどで特徴をつかんでいく実験して理解する内容。
(一部、オシロスコープや信号発生器が必要、なくても、なんとか実験できるようになっていますが、あればより良い)

 

作り上げる製作品などはなく、部品の基礎や動作での入力や出力を変えたりしながら実験してグラフなどでも特徴を理解していく、
読んで原理や動作特徴がわかったとしても、実験する意味があり、部品説明、実験も各回路の特徴に導かれています。実験は地味ですが自分で実験していくとしっかり理解が深まりそうなしっかりした内容です。

 


 

 

私的オススメ度 ★★★★ (最大は星4つ)

電気についての内容というと一般に広くなるけど、その中で要点になるところが説明されています。
冒頭説明では、「別な分野の人が電気について勉強する必要があるときなどに障壁となるようなところ」を書いたそうです。


オーム、フレミングの法則や磁気の基礎知識からデジタル回路、オペアンプ、シーケンス回路、配電に交流まで、広範囲ですが手抜きがなくて、要点となるところが理解しやすい。


電気や磁気の現象について発見のいきさつから説明があったので読みやすいのと、交流から直流までためになりそうなことがちりばめられている。交流までカ バーしてる中でも勘所になる”実効値”なども意外にわかりやすく説明があるのに違いを感じました。
全く初めての人向けではなく、この本だけでは足りないと思いますが、他の本の前にポイントを知るのにいいんじゃないかと思いました。

 


 

 

 

私的オススメ度 ★★★★ (最大は星4つ)  

4ビットマイコン 学研大人の科学Vol.24
昔のマイコンの復活 TK-80という'80年ごろに話題になったタイプ。4ビットマイコン器と小冊子。これはほぼ完成されたgmc-4というワンボードマイコンです

機能はとてもシンプルだけど、LED、7セグLED、テンキー入力、スピーカーと標準で載っている。プログラムが思った以上に入力し易く作られていて、ハードを直接動かす命令があり、プログラムでLEDや音の制御がすぐできるようになっているのは◎二重丸で楽しめる


ゲーム、音演奏、計算、LED点灯とサンプルプログラムも多彩。
動かす概念は今のと同様。アセンブラはまどろっこしいけど、マイコン、コンピュータ、CPU、とはこういうもので、こういう流れで動くというのを感じるには、アセンブラを使ってみるという体験のお試しにPICマイコンなどよりもこれ1つですぐ始められ使えるので初心者のマイコン体験にもいいでしょう。

マイコンとは”本来こういうもの” という理解に良いと思います


これだけの周辺機器が載ったマイコンと本でこの価格とは驚くばかりの安さというほかない。。
本:CPUを創る で制作されるマイコン(TD4)と同等の4ビットです。
動作や音が原色的でレトロ感があり、それが逆にはっきりした動きに感じていいです


 

私的オススメ度 ★☆☆☆ (最大は星4つ) 

 

トコトンやさしい回路設計の本
回路の設計の本のようですが、実際の設計というのとは違う内容でしょう。

以前、ここで谷腰さんの別本を紹介したら次に出版された本


最初の説明が、ここ 「始める電子回路」 の説明とよく似ています。
そこを過ぎると、特徴的な内容はないように思えてしまいました。
その後の項目は、つながりなどがなくピンと来るところがありませんでした。


以前より、谷腰さんはアナログ回路で著書多数で尊敬していたのですが、
私見ですが、もしかしてこういう寄せ集めたもので執筆されていたのかな、と疑念がおきて多少ガッカリしたの覚えています。


当HPと内容や項目が似ているところがありますが、
この本の内容でこのサイトを作ったのではないことはここに記しておきます。(2017/1/25)


 

 

 

私的オススメ度 ★★★★ (最大は星4つ)

主に回路ソフト イーグル(Eagle)を使う解説本。
PICで有名な著者ですが、イーグルを使って1つのサウンド回路を作り上げるまでの一連の操作、作成方法で解説が書かれています。
 イーグルは外国の本格回路図ソフトでフリー提供もあるので趣味使用でも広がっていますが、横文字な上に本格ソフトな分 複雑で敷居が高い。ぼちぼち使っていましたが、解説本にいいのがなかったのがネックだった。
(しかし高機能=複雑なので、初めて回路CAD使う人にはBSchがいいと思います)

 インストール、使い始めからの説明があります。 手順の説明でも ”メニュー内の (追加) を押して取り込みます・・” のような使い方説明はよくありますが、高機能ソフトだとメニューも多くて ”そんなメニューどこにあるの?” と迷子にならないように、操作のメニュー画面が1つずつある丁寧な説明でスイスイついて行けました。(ただ、調子よく手順についていった後に使用部品類の画面がでてて、これらの部品を出します・・・で調子崩れた。。。部品名わからないので出すの大変)

このソフトは高機能で、使うと回路図から実装までつなげて作れるのが便利で、連動で間違いも少ないのが利点。外国製なので使用方法もとっつきにくいので、何か解説本がほしいところです。(部品図ライブラリCD付属)
ある1つの回路をイーグルで作り上げるという流れですが、わかりやすい。(できたら全部イーグル使用方法がよかったけど)
今だとEagle使用にはこれですね。

 

 


 

 

私的オススメ度 ★★★★ (最大は星4つ +α)  

回路設計、製作、特にハンダ付け作業を説明した本で、これから回路作り、ハンダ付けを始めるという人向けに書かれています。
 1つのTr点滅回路を製作するまでの、部品の選定、電子部品や配線類の説明、ブレッドボードでのテスト、基板製作の工作方法から製作に使用する工具の使 い方まで、最初から最後までとても丁寧に説明されています。

回路製作に必要な部品や配線などにも広く本格的な説明を入れながら詳しく、でも初心者にできる だけわかりやすく手順、コツの紹介、大きなイラストがとても多く、と作者の力量が込められた本でしょう。トランジスタのLED点滅回路を最終的に作り上げます。

部品情報、基板製作、ハンダ付け方法、コツ、ブレッドボードの使用方法、回路への部品の取り付け方、ラジオペンチ、ニッパでの切り長さや部品の曲げ方など、これから回路作りを始める人にかなり役立つことでしょう。本の約半分がハンダ付け、回路製作の説明。
ハンダ付け作業も解説があって1冊で全部入っている。

 


 

 

 

私的オススメ度 ★★★☆ (最大は星4つ )

電子工作本の中で、ついでにいろんな部品を紹介するのはよくありますが、様々な電子部品の説明だけに絞った部品説明本です。電子部品などは知らないものに もよく出くわし、そのうちわかるようになってくるものですが、出くわしたとき調べておくといいです。電子部品説明の本の中ではまとまって読みやすい本だと 思います。

 いろんな抵抗、コンデンサ、ヒューズから、半導体やスイッチ類まで、電子部品が写真も多く幅広く詳しく説明されているのでわかりやすく、部品の足や方向や取り付け方、役割など各部品の説明があり、
初心者の工作向け説明ではないですが、最初の頃や、仕事で回路を始めるときなどは突然いろいろな未知の部品に出くわすことがよくあるので、名前から、または形から部品の役割、概要、使用方法などを知るのに、手元に置いておく本によいでしょう。


 

 

私的オススメ度 ★★★★ (最大は星4つ)

初歩の電子工作で作って遊べる、いろんな実用回路が紹介されています。
これはまず作ってみよう!。。。そんな感じがする本です。

あまり回路の内容については詳細に説明はありませんが、作って動かして回路を現実のものにする、シンプルな回路を使った電子工作集です。
  その他、電子工作では知っておくべきよく使う各種ICなども説明があり、これから回路をつくってみたい人にお勧めです。回路をはじめて、回路を理解するた めには読んでわかったつもりになっても自分で作るとまるで違うことに気づくものです。動作原理が回路図を見ればすぐわかるようなシンプルな回路例ですが、 実践するのにいいでしょう。

原理を回路図を見ながら理解して作ってもいいし、わからなくて作っても、勉強しているといずれ原理がわかるときがくる。。
そんな回路の集まりなので作って楽しみながらの人に。 値段も安いし
 好きなら作ってまず始める-原理は後からついてくる!


 

私的オススメ度 ★★★★ (最大は星4つ)

電子回路を全般にわたって説明してあります。なんとなく回路がわかり始め、機能を持つ回路を制作し始めた段階の頃に。
 文章もわかりやすそうな説明ですが、数式も使った説明でもあり読み手によって評価の分かれるところだと思いますが、機能を持つ回路を制作し始め、そろそろ回路を数式でも一通り一応知るという段階に入るときに読むのに、かなり良い本ではないかと思います。

電気の流れに始まり、GND、コイルの作用、オーム、キルヒホッフの法則、トランジスタからオペアンプ、フィルタ回路、定電流、定電圧、モータ駆動回路、デジタル回路そしてマイコンまでかなりの典型回路例と原理の説明があります。
 初めての人にもわかりやすく、というような説明はなく、数式を使った説明ですが、
幅広く、でもこれから回路をより学ぶには、各種回路が参考になるように、幅広く、簡潔に、わかりやすくまとめられて書かれていると思います。

数式を入れてこんなに全般にまとまっている本を他に知らないので、浅くもなく、深くもなく、入り込み過ぎず、難しくもなく最初に読んで、本棚に置いといて何かでつまったら、忘れていたら取り出して調べて思い出すように使う本としてもいいかと。

 


 

私的オススメ度 ★★★★ (最大は星4つ)

電子工作や回路の本ではないですが。。。ソニーの故会長の書いた本。これはだれしも一読に値する本だと思います。
 昭和初期のソニーの出で立ちから、絶頂期まで、ソニーについてかかれた本
この本はソニーの歴史と共に電子回路の進歩と歩みの変化、デジタルとアナログの分かれ目なんてところの回路の時代の変化、ソニーと共に進んだ回路の歴史もおもしろく読めます。

なんとなく日本の歩んだ回路の歴史がわかるような気になれます。
ソニーといえばアメリカの会社みたいなもんですが、日本でもアメリカでも貫いた日本的経営についての自信、今振り返ってみると・・・
世界で話題になった、歴史に残る有名な日本人経営者の1人が書いた本として、価値ある本です。
この本の中に、印象に残る 光る1文 を人それぞれ見つけることができるのでは?

 


 

  回路の本   マイコンの本 

 

 

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