ボルテージホロワ
ボルテージフォロアは、非反転増幅回路の1種で、増幅度が1の非反転増幅回路といえます。
非反転増幅回路
前に出てきた非反転増幅回路ですが、
これの R1 R2 を無くしてしまったのが ボルテージホロワと言えます
これの R1 R2 を無くしてしまったのが ボルテージホロワ
非反転増幅回路
増幅度は以下の式 でした
増幅度 |
= |
R1 + R2
R1 |
増幅度1の非反転増幅回路
これの R1を無くすので、R1→∞ 、R2を導線でつなぐ(ショート) と R2=0
R1=∞ 、 R2=0 となり
増幅度 |
= |
R1 + R2
R1 |
= |
R1
R1 |
+ |
R2
R1 |
増幅度 |
= |
1+ |
1
∞ |
→ 増幅度=1 |
で 増幅度1 の回路です
ボルテージフォロアの回路
ボルテージフォロアの利用
そこで疑問がでてくるのですが、増幅度1 ということはこのように 入力 と 出力 だけ見て考えると
入れたモノと同じモノ が出てくることになります
5V を入れると
入力に 5V → 出力に5V が出てきます
これならば
中身をこのように ボルテージホロワ にしても入力と同じ出力がでますが
単に配線でショートしてつないでも 入力と同じ出力が出てきます!
これでも 入力に 5V → 出力に5V が出てきます
(あたりまえです・・)
ボルテージホロワ・・・
これはいったい何の役に立つのでしょうか?
バッファとして
「入力に 5V → 出力に5V が出てきます」 これがボルテージホロワの 回路なのですがデジタルICを使ってみる でのデジタルIC、マイコン、センサなどの貧弱な5Vの時などに役立ちます。
その ”デジタル信号” とは の説明にあるように、5Vは5Vでもとても貧弱な5Vがあります。このように貧弱な5Vを活力ある5Vにするときにこのようなボルテージホロワの回路を通し元気ある5Vにして使います。
また、センサなどからの信号をこののボルテージホロワ入力に入れると、同様に活力ある電圧となって出力にでます。
他にも、センサ → 入力 に入るとき、測ってみればわかるのですが、ほとんど電流が流れないのです。センサがせっかく感じ取った信号を伝えるとき、毎回大きな電流で(大声で)伝えないといけないのはセンサにとても苦しいので、このような回路を通すと小声でもよく伝わります(大勢の前で 小声でしゃべっても伝わるマイクや拡声器みたいなイメージです)
というわけで、センサ信号の伝達などの間に入れてよく使われます。
このような使い方を一般にバッファを呼ばれています。
参考文献 楽しくできるやさしいアナログ回路の実験
(東京電機大学出版)
- twtter
- google+
- hatena