モーターを回すには
モーターを回すモーターコントロール(モーター制御)には、いろんな部分が含まれています。
動きモノのモータを制御する回路の方法の素(もと)となる回路知識について
動きのモノの原動力はモータです。
力の原動力になるものはアクチュエータなどとばれ、種類により、回転のモータ、磁力、エアー圧で駆動する圧縮空気(コンプレッサー)などが代表的に使われるようですが、一番多用されるのがモータです。
そのモーターの回転制御については
- 1.ON、OFFさせる
- 単純に 回転させる、させない の制御
- 2.回転数のコントロール、回転の勢い
- 3.回転角度制御
- ぶんぶん回る回転ではなく回転角度を制御
このうちの ON、OFFの制御をします。
モーターON、OFF制御
モーターをON、OFFする、回す、やめる、のモーター制御。
モーターを回すには プラモなどでプラモの小モーターを電池で回すように このように電池につなぐと回ります。
モーターをON、OFFして回転させたり、やめたりの制御として、 まずは スイッチでの制御 (配線の間にスイッチを付ける)
すごくわかりやすい、よくある回路ですが、これもモーターコントロールの回路ですね。
そしてもう1例
トランジスタをて使ったスイッチングのトランジスタの回路です。
すでに出てきたトランジスタの原理を使い、これをスイッチのように使うスイッチング利用の回路です。
トランジスタを使った
スイッチング モーター制御回路
![トランジス-モータースイッチング回路](Pictures/elc_14motrCont/DrvMrt4Tr.jpg)
上のSWの回路とこのトランジスタの回路 2つを見ると SWの回路は誰が見ても何をするのかわかる。
トランジスタの動作を知っているだけでこの回路は単純な回路だとわかる これだけで回路を恐れなくてもいいですね。
二つとも、単純にスイッチを押したらモータが回るという回路で、全く目的が同じ回路。
でも、同じ動作をさせるこの2つの回路には 決定的な違い があります。
スイッチとトランジスタ スイッチングの違い
それはトランジスタの回路は信号で命令が伝わっていること。
SWの回路は わかりやすいんですが よく流れを考えると
モーターを回すエネルギーの電源の接続を遮断しています。動力源のエネルギーがないのではモータは回ることができない という根本から食料を断って干上がらせる兵糧責めのような原理
トランジスタの回路は Trへのスイッチの口火となるベース電流をON、OFFさせていますが、モーターに電源はつながったままです。
ベースはすでに出来てきたように、非常に微弱な電流です。この微弱な電流を送る、断つことでモータをコントロールでしています。
この2つの回路違いは 信号でコントロールする違い と見えそうです。
電子回路と電気回路の違いは 明確な定義ないみたいです。
(モータ と モーター とかは学会では最後の延ばすのは付けない定義らしい)
回路がわかる本 の 電子回路入門講座の本に
信号の概念があるものが電子回路 と説明されていて なるほど と思いました。
これでいくと
SWの回路は 電気回路
トランジスタの回路は 電子回路 になりますね(いわれてみるとそんな気がするというかんじです)
ドライブ回路
トランジスタのスイッチング回路 のところで ドライブ回路というものが出てきました。
LEDドライブ回路なら こんな回路になります。
このベース部に ”働け”の命令(信号)が来るとLEDが働くドライブ回路
![トランジスタスイッチング回路](Pictures/elc3_7-2-4/Tr_swc1.jpg)
ドライブ回路の部分だけ見ると
こんな回路になります。
この回路は いつも信号入力を待ちかまえている、信号が来るとLEDをドライブさせるというドライブ(駆動)部分だけを取り出したもの。
すると、残りのこっちがドライブさせる信号回路になります。
単なるスイッチだけになります)
実際のモータードライブ回路
モータードライブ回路の原理
トランジスタでスイッチを入れるとモータが回る回路を作ってみます。
これはトランジスタでLEDドライブ回路
![トランジスタスイッチング回路](Pictures/elc3_7-2-4/Tr_swc1.jpg)
トランジスタでモータードライブドライブ回路にします
このような回路になります
![トランジスタ-モータードライブ回路](Pictures/elc_14motrCont/DrvMrt4Tr.jpg)
LEDと抵抗(ドライブ対象)がモータに変わった程度です。トランジスタの種類や抵抗値はまだ不明(以前使っていた2SC1815は使えません)
モーターに流れる電流はプラモデル用の小モータでも最大で1A以上は見ておいた方がいい、確か2SC1815は150mAまでです。こんな小トランジスタでモータ回していると大電流でトランジスタは壊れてしまいます。
(突発的な変化を防ぐのにモータ横にフライホイールダイオードが入っています。 コイルのところ参照)
この回路に、実用できる部品を当てはめ、モータードライブ回路を作る
トランジスタは大電流用が流せるパワートランジスタを使います。
モータードライブ回路
ベース側の抵抗ですが、これもLEDドライブのをそのまま10kΩと安易にはできません。パワートランジスタは流せる電流が大きく代わりに、一般にONするベース電流も大きくなる。
もう少し大きなベース電流を流すように抵抗値を下げる。。
![トランジスタ-モータードライブ回路](Pictures/elc_14motrCont/DrvMrt4Tr.jpg)
R=2kΩ
Tr : 2SD2012
ダイオード :1N4007
モーター : マブチRE140
V : 汎用電源3V
トランジスタは 3A(ピーク5A)まで使えるので十分余裕があり壊れることはないでしょう
ベース抵抗は 2kΩで
実測は Ib=1.1mA
Ic=250mA
これでできました。
1.5~2mA程度のベースを流せばモータはいっぱいのフル回転になりそうです。
これで動けの信号を、スイッチをONするとトランジスタに伝える というモータードライブ回路が出来ましたが、直接スイッチをつないだSWの回路とスイッチを閉じたらON で動くという意味ではいっしょです。
続いて、モーター回転速度をコントロールする回路を作ります。
続きは モータースピードコントロール回路1へ
- twtter
- google+
- hatena