電気を通すものとは
小学校のとき、豆電球の線をいろんなところに接触させて、点灯するのを見て、
- 鉄は電気を通す、アルミも通す
- でも、木やプラスチックは電気がつかないんで通さない
とか、実験しました 。
でもそのあとの、中学の理科の実験で、放電機というものの実演を憶えています。
高電圧はなぜか聞いただけでも怖いですが、数万ボルトをかけると 配線がつながってなくて間がとぎれていても、その間の空気中を電気が流れるという、放電の実験でした。
!”パチパチ!” と ネオンのような、カミナリのような光が見えました。
電圧が高いほど、電気を流そうとする力が強く、あらゆるものに電気を流そうとします。
それに逆らうのが抵抗です。電気抵抗が大きいほど、電気を通させまいとします。
この押し合いで電流が流れることになりますが、最近NHKの番組で驚くべきことに気づきました。
電気の通しやすさ
鉄などの金属は一般に電気を通しますが、その中にも
「通しやすさ=抵抗が低い」があります。
よく知られる金属の最も抵抗の低い順番で 銀 銅 金
これらは、電気を流す利用だけでなくて用途がいろいろと広く使えて、あんまり採れないので稀少金属と呼ばれてます(銅も稀少元素なんですね)
この中で一般に電気の配線に使われるのが 銅で、大事なコネクタなどの部分で導通をよくするために使われるのが”金”です
(接触部のコンタクトをよくするために腐食、劣化に強い金が使われるようです)
しかし、木やコンクリートでも電気を通します。
電気を通さないもの と知らぬ間にとらえてそう憶えていますが、考えれば上の放電実験で空気でも電気通すんです。。。
木やコンクリートは抵抗が高いので日常生活の範囲では電気が流れないと思うだけで、高電圧をかければ。。。。
高電圧と静電気
冬は静電気の季節で、車とかオフィスとかでよくドアノブで”バチィ” と来ます。
よくあるので、車から降りたとき、ノブにさわる前は キーを持って先に キーをノブとかに当ててからドアを開けるようにしていました。(それでも、帯電量が多いと”ビリッ”と感じる。。)
放電させるときキーを握っておく面積が大きいほど ビリィ を感じることが小さくなりますが、
もっとスゴイ解決方法を知りました。
静電気
冬に体にたまる静電気は電圧で 五千~1万ボルトぐらいだそうです。
これだと、かなりスゴイ力で電流を流そうとする!!
(静電気の学者もびっくりだとか、体にたまった静電気で一瞬蛍光灯もつく!)
体にたまった程度の電圧で、木に電気を流す力がある!
”バチィ”が怖くて、キーを持って金属につけて放電していましたが、
実は・・・ キーなんて持たなくても、その辺の壁をタッチしたあと、ノブをさわれば”バチィ”は無いとのことです。
木や壁は電気を流さないのではなく、かなり抵抗が高い材質なので、金属みたいに一気に流れずもう少し遅くじわっと流れるので、”バチィ”は起こらない。
(要するに、体が高電圧の電源で 金属に触れると抵抗なしにそのままつながるので、グランドである地面に ショートさせるとなぜ危険 というところでしょうか)
またキーをもってノブに接触させるより、キーの代わりに木片をもって接触させる方がいい。。
そういえば、鉄筋コンクリートのオフィスにいると静電気がたまるけど、木造に家にいるときは静電気ってたまらないですね。
電気を通す 通さない は やはり 抵抗 と 電圧から考えるべきですね。
抵抗がかなり大きいもの(電気を通さないと思ってる 木とかコンクリート)
これは、高電圧をかけると電気を通す になります。
意外に常識に惑わされていたことですが、
しかし、現代には、電気を通す 、通さない
この中間に、抵抗ではない・・・中途半場に電気を通すややこしいもの が登場してきました
これが現代の回路の主役、半導体です
読むだけの半導体 に続きます・・・
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