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あとがき


ついに完成しました。作ってみた感想、あとがき

        

完成

TD4への道 ついに登頂です。

これがエベレスト山頂から見下ろした景色

 

なんだかしんみりと終わった・・という感じが伝わってきます。
ボチボチですが振り返ると長い道のりだった。

この本読むだけの人も多いと思います。 作るのまではしたくない、、原理わかって作るまでもないし。。
電子工作の経験のある方ならそう思うのも当然だと思う。。これはすごい配線になるし。
それは当然私にも同じで、
それでもTD4を作ってみたい と思い立った理由の1つは
この本でいうところの ジイさまエンジニアたちのこぼれ話

    昔、ハンドアセンブルをやっていたような時代は・・・
    昔、ディスプレイの代わりに プリンタで出していたような頃は・・・

そんなこぼれ話を耳にするとき、古い話と感じる一方で、なんだか時代の変化を肌で感じてきた延長上に今の機器を知る、使うことへの、うらやましさや憧れを感じたものでした。
 このTD4を作ってみると、そんな頃の時代の変化からを感じれるかな と思ったり、何度も読んで原理はわかったけど作ったら違う景色が見えるかも
HPの連載記事ネタにして1、2年ぐらいこれで更新をつなごう(^^;  とか。。

正直言うと、作り始めてしばらくしたころ
    あ〜あ、変なモンはじめちゃったなぁ、、止めるわけにもいかないし。
    だいたい動きもわかったし、完成しても動きのわかったものを作る意欲もなくなる

なんて思いもできてきました、そして出来上がって、どうなんだろう
安堵感はありますね。そして、もうすこし連載を長くするハズだったけど。。なんて思いも。
わかってはいたけど最後の方はもう配線作業ばっかりで、CPU制作というより次々のハンダ付け作業でした。

作るまでは腰が重かったけど、今は作ってよっかったと思います。予想外にいろんなことを考え、よりわかったように思います。TD4と過ごした日々は楽しかった。

C言語のようにソフトや言語として使っていたアセンブラとより親しくなり、機械側から見るようになったのもその1つ。
チップにより、回りくどい命令があったり、なんか違う2つの命令だけどよく見ると2つは同じことするんでは? という不可解な
、面倒だったのがより身近に感じられるようになった。
ハード作る側の都合と処理がわかったからでしょう。これがなかったらCPUなんて作ることはなかったでしょうから。
作っている途中で、著者の構想や計画の途中の段階がなんとなく感じることができて読んで理解したとき思ったことよりも、意外な発見でした。

本を読み返しながら作って一番思ったのは、著者はこのTD4を、趣味としておもしろそうなので構想から始めてあれこれ考えて行く内に、設計してちゃんとしたものとなっていったのではないかと思いました。

その楽しんで構想し作った過程が伝わってくるようでそれが読者に伝わったんじゃないかと思うんです。

そして、あらためてこの本の後書きをみると

        この本を読んでわかったこと。。それはなにもなくてもいいと思うんです。。

というように、すごく自由な気持ちでかかれています。それぞれの人がなにか感じれたらいい、そんな感覚でかかれたのかもしれません。きっとこの著者は自分で楽しんで趣味としてこのTD4を作り始めたのでしょう (74シリーズIC組み合わせたCPUを仕事で作るわけはないですが)

こういう分厚い本で、複雑な制作品を日を連ねて作るタイプの本はいくつかあります。 30日で○○を作る 等々

でもやっぱり、特別その制作品に興味や夢がない限り、誰しも続かないものです。
再び思うのですが このおふざけ文体。。このために、こんな特殊分野の内容であるにもかかわらず、多くの人が最後まで楽しめて読み終えることがでるのは 期せずしてなのか、まれにみるような良書になっているように思います。
(おふざけ文章の電子工作本で、出来上がるのは中央処理装置CPUなんて本はこの先もなかなかないでしょう)
こんな楽しい読み物でなければCPUの仕組みなんて事務的に説明されても、特別興味ある人以外は読み切れないと思います。

初読みでは 途中、後半まで読んだところで、
 ”もう、これ以上はくだらない冗談に、ひっかからないゾ” と思ってはいたけど ××の法則の○○子さんにヤラれたのは完敗でした。。
読み終えたとき、最後の後書きにしんみりと来るのは興味を持って原理を理解し、読破出来た人が感じられる安堵感なのかもと思ったりします。

そしてさらに、作ったらきっと違う何かをその人なりに感じると思います。(だから人によっては何も感じないかもしれません^^;)
でも作ってどう思うかは、多分作ってみないとわからないものでしょう。
だからこれからも多くの人に作って欲しいです。

そして。。。。
更に エンディングとなるような オチが最後に秘められています^^

 この本を読破された方も、今、理解する途中で何周目かの方、またここに付き合っていただいた方もお疲れまでした。
とりあえず、これからも追加記事はぼちぼち付け足すと思いますが、このCPUを作る TD4への道 は
これにておしまいにします。

CPUを作る TD4への道 ・・おしまい

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