H8-3664でOSを使う
回路がわかる本 プログラム の
ITRONプログラミング入門-H8とHOSで始める組み込み開発
この本をもとに、H8-3664でHOS使用してみようと思います。
開発環境も GCCとHEWの両方の開発環境が説明されていてダウンロードできのでそのまま使えます。
マイコンは3664と3048で解説されている本です。
OSを使って徐々に変更していきながらRTOSの持つ様々な機能を動作させて体験していくような内容です。
OSのソースファイルの部の解説もあり、読み返してより詳しく内容を知るときなどに良さそうです。
ただあまり深くOS全般については解説されてはいなくて使って体感していくような方向中心に書かれたのかと思います。
●マイコンでOSを使うことについては
実際に高性能多機能の電子機器、家電、携帯電話のような機器ではOSが使われることが多いようです。
小規模な趣味でH8でOSを使う意味についてですが、私は懐疑的です。OSを使うことでの利点はありますが同時に欠点も。
まずは、OSを使ってできることは、OSを使わなくてもできます。
これまでのように直接コントールするソフトを作ればいい。間にOSが入り制御をするのでOSを使う利点はありますが、使わない利点もある。
欠点に思うことは
処理などがOSにとられ余計な処理が増える。特にH8tinyでは、ただでさえ少ないメモリなどの使える部分がもっと減る。
使用OSについても詳しく知る必要がある。またOSにバグがあればそれをかぶることになる。
このように、あえてOSを使う必要もないと考えるところが多いです。
とくにH8 3664/3694 のような小型マイコンで使うのは欠点の方が目立つように思います。
長短所 分けてみると
長所 短所
- OSでハードウエアの抽象化
- ソフトウエアの抽象化
(OS上でやるのでハードウエアを隠す)- マルチタスク処理がしやすい
- オーバーヘッド(余計な処理)
- メモリなどリソースを余分に喰う
- OSのバグに影響される
使ってみた感じでは、OSがハードウエアを覆い隠してくれるかというと、やっぱりある程度ハードを意識しないと厳しい。。
OS無しで使ってみた後でμITron使ってみるのがよさそうです。
本当の使う意味
ITRONプログラミング入門でも 使う意味について触れられています。
解説本はふつう、目的の利点の方が強調されがちですが、この本では長短所バランスよくそのことについて書かれていて好感がもてました。
やはり同様の長短所について説明されていて、わざわざOSを使うまでもないが・・・
というようにバランスよく書かれていますが、
最終的に、 ”楽しいのです” という理由になっています
実用を考えると やっぱりH8tinyにあえてOSを使う必要なさそうに思いますが、
しかし、だからこれまでH8tiny 3664/3694 のようなマイコンでOSの使用方法などの解説がなかったのだと思います。この本ではH8-3664について解説されている だからこそ、こういう本は反対に貴重かもしれません。
趣味で、試しに使ってみる。。マイコンでOSを使う、というのを手軽にH8tinyで実験できるのは喜ばしい。。H8tiny使ってるのでμITRONの学習面にも良いでしょう。やってみると、タスクを眠らせたり、起こしたり、最優先でタスクを切り替えで動作させたりするのやイベントドリブンの形式で書くのもなかなか楽しい。
実験として、または学習として使ってみるというのに お手軽にマルチタスクOSを、しかもH8シリーズでは手頃なH8tinyで使えるのはいい機会になります。
マルチタスクOSのタスク管理などを知るいい機会になるかと思います。
- マイコンでOSを使ってみるって?
- ITRONって?
- マルチタスクのマイコン用OSって?
というのを学習面でも体験してみるいい機会になると思います。
H8-3664では特にメモリが少ないのでOS使用は実用には向かないかもしれませんが、入門用のH8-3664で使えるので体験にはピッタリきます。
RT0Sを使い、いろんなタスクをOSのAPIやサービスコールで切り替えたり、優先順位をつけて実行させるのは、
RT0Sを使わない割り込み処理を書くより 新鮮で楽しかったりします。
そういうところから、”使ってみる” ことで少しずつ進めるので、
フリー環境であり、お手軽に3664、3694で使えるので 興味ある方は使ってみてください。
スポンサーリンク
- twtter
- google+
- hatena