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横ヤリ 現る


        

新たなマイコン

かなり頂上も見えてきて、この辺で登頂の見通しが俄然(がぜん)出てきたところです。
これまで、短いようで長かったなぁ、、
ちょっと中だるみしたり、各部の制作が予想外にするする進んだりといろんな思いがある、そしていよいよ頂上も視野に入ってきた。

ここまでの完成具合を見るとだれもそう思った!

         しかし・・・人生はそんなにうまくは行かぬのじゃよ、お若いの(再び、じじいモード)

そんな著者の囁き(ささやき)が聞こえるように、忽然(こつぜん)と、マイコンが現れました!

(写真)
gmc−4

完成品のワンボードマイコンです。こんなものがなぜか手元にあるわけです。

あまりに手頃すぎる値段がこうさせた、というよりこんな値段でいいのか、というのが正直なところ。
学研 大人の科学シリーズのマイコンです。昔、話題を呼んだワンボードマイコンのようなものの復活版らしいです。

なぜかTD4とダブるようなマイコンが、それも完成品で突如(とつじょ) 現れた・・・(自分で買っちゃったんですが^^;)
こんなものが途中で手に入るとTD4頂上への道なかばで戦意喪失かも
いくら電子機器が安くなった現在とはいえ、こんな値段でいいのか
紙で出来たこの本 CPUを創る より安いのはなぜじゃ・・
そうはいってもコストや費用の種類が違うんですが、こういう付録付き号みたいなのはよく売り切れてプレミア価格になったりすので、これでは買ってしまっても仕方がない。。見かけてしまい買ってしまいました。人生にはこういうことがなぜかあったり。。。

学研大人の科学シリーズのマイコン版 です。昔、有名になったキットのワンボードマイコン。昔を知る人にはあの学研電子ブロックのような懐かしさののようです。
というわけで、TD4完成間近にして似たような完成品が先に来てしまった。。。
こちらには入力のテンキーに出力の7セグLEDもついて同様の4bitマイコン、メモリ容量も大きい。ただROMはないのでせっかく入力したプログラムも電源を切れば消えてしまう。

4bitのマイコンといい、スペックがTD4とにています。レトロなものを扱う大人の科学なので原始的CPUのTD4とダブるところは多い。
周辺回路もてんこ盛り テンキー、7セグメントLED、LED、スピーカー、ボタン これだけついてCPUはTD4より高性能

 CPUは1チップです。

この中に TD4以上の性能が盛り込まれている。

スワップ命令がある、分岐命令>がある、レジスタは8コも。
数値はLEDの数で確認しなくても、7セグLED(中央上の8.の数値のやつ)に一撃で転送するサブルーチン命令が。。

そういう高性能と、CPUを創るとは種類が違うんわけですが。
このマイコン、プログラムしやすい作りです。サブルーチンが埋め込んであるようで、

 CAL TMR で 0.1秒×Aレジスタ内容 だけウエイト
 何番目のLEDを点灯、消灯命令
 ブザーを鳴らす
 レジスタ値を7セグLEDに転送表示

などが備わっているので周辺機器の操作がすぐできるようになっていて、ゲームなどが作りやすいよく考えられた作りだと思います。キー1つで1命令が入力できるようになっているので思った以上に入力しやすい。
アセンブラですが、先にプログラム全体を書いて動作の流れ確認してから入力をしなくても、操作しやすいので頭から順に考えながら入力していける。
小さくてケースまで付いていて実際にこれだけの周辺機器つけて1チップマイコンで作ると制作が大変なのを考えると完成度高いです。
TD4は置いといても、これ1つでマイコンをアセンブラで動かせる学習にはいいですね。こんなのを当時の子供の頃に、初コンピューターに持っていたら末永く楽しめただろうなあと思う。(今は紙の本以下の値段ですが、当時はこんなシンプルでもなかなかの値段。。でもその分使い倒しただろうと思う)

入力したプログラムの保存はできないのはしょうがないけど、マイコンの仕組みになる中身や動作の説明がが簡単なブロック図だけしかないのが惜しいところです。

 内部のブロック

マイコン体験にもアセンブラはまどろっこしいけど、CPUはこいうふうに動き進むというのを体験するにはPICなどから始めるより手軽でいい感じ、そしてあまりに安価といえる。このアセンブリ言語になるCやBasicのコンパイラを考えるとかおもしろそうですね。。机の片隅に置いておいて気休めに遊ぶのによさそう。

TD4にもこれだけの周辺機器を付ける余裕はない・・
これを知っていたら、がんばってTD4を作らずともこれでCPUを動かして動作を楽しめたかも、と ふと 思う・・・
でも始める前でなくて良かったかも。(CPUを創る、迷っている人はこれを買うと戦意喪失になる恐れあり)

しかし、完成品と自分で作ったものは違う。
原理がわかって使うだけと、自分で作り上げたものはやっぱり違う(と言い聞かせましょう)

実際作る人は少ないと思うので本でTD4のマイコンの仕組みを読んで原理もわかったら、こういうマイコンなどで触って使って実際に試してみるというように使うのもいかもしれません。ちょっと違うけどシンプル構造のマイコンという意味では同様。。
(こちらが高機能ですが、ケースも付いているので机の横に置いて気晴らしに使ってます)

これは曲がりなりにも半導体のCPU! そしてワンボードマイコン。それが紙で出来た本より安いって・・・なんともいいようがないです。
そして、これまでのこの記事 TD4への道 の横ヤリのような登場・・・
(もし、今TD4 作ろうかな? と思案中の人 or 作っている人には大きな誘惑・・・一度入手すれば、TD4作る気なくなるかも)

しかし・・・ここは マイコンの実習ではなく TD4への道・・ 誘惑に負けてはならぬ。
もう完成近いし。


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