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鬼門(ALU)を抜ける


        

鬼門を抜ける

ALU(演算回路=加算器)が付いたことで、

       鬼門をバイパスで迂回する切り替えを考えることになる 
それと 
       最初の、データを入力するのはどこ?  

この疑問がまだ残っているわけですが、

素朴に戻りたいときは、ALUを通らない、
演算があるときは    ALUを通す

この鬼門ALUをバイパスで迂回する切り替えを考える代わりに、巧妙で単純な方法で迂回しています。

素朴に戻りたいときも
演算があるときも  ALUを通る ことになっています。

      素朴に戻る(演算がない)ときには ”ゼロを足す” ことでALUを素通りしてます。

それと最初の、データ(Im)を入力するのはどこ?  についても
      戻り道のALUで ” ゼロにデータ値(Im)を足す” ことでレジスタに戻し、入力しています。

他の単純なCPUのこういう構造を知らないので比較はできませんが、

     「 もう完成は目前だっ! 」・・誰もがそう思った。

     時代は変わったのじゃよ お若いの(再びジジイモード) 

と、時代が変わらず、そのまま演算ICが入手できればこういう手法を取らずにすんだのかと思います。
実際、著者もここでだいたいの構成の見通しが立ったのだと思います。。しかし・・・時代は変わった
肝心のALUのICが入手出来ないことでも74シリーズのCPU作りは頓挫(とんざ)せず、しょうがなく加算器を使い代用することになる鬼門も、鬼を迂回する代わりに門番をダマくらかして(加算回路を)素通りするという単純で驚きの方法です!
(単純なだけに驚きました)

ここまで読んできた読者の方々は、この著者のおちゃらけた文章、、冗談のどこかに必ず一度はハメられてしまったことでしょう(^^
しかし、変わってしまった時代にも挫折せず加算器で対応し、その門番の鬼まで、ダマくらかして素通りするのは、
驚くばかりです。

(門番の鬼をもダマくらかすのなら、我々などお手のものでしょう。。
やはりこの著者は、時代の変化に対応しきれずに絶滅したハズの恐竜、首長竜の末裔(まつえい)だと再確認しました)

そして、これでやっとCPUの全貌がわかりました。
ただ、ブロックダイヤグラムという こういうのが一度も出てこないので、データ流れがわかりにくいところでした。

 先のPICのもの
(この図を見てもALUにはいる道はMUX(マルチプレクサ)が入って切り替えになっている)

これも探すと載っています。
各命令の説明のところに、命令ごとにこれに相当するものがあり、流れがとてもわかりやすい。

ようやく全貌が見えてくるところで
このCPU・・・文体は冗談交じりで最後まで行きますが、巧妙に設計されていたことがわかりました


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