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CPUのご先祖さま


いよいよCPU部分の制作。
読んだだけで一応わかったと思っていたけど信号の流れを詳細に理解しようとするほど、思った以上に巧妙に設計されていました。

        

第二ステージへ

周辺の回路は動作を固め確認したので、いよいよCPU部分の制作です。
本でもちょうど真ん中あたり、中盤にさしかかりました。

ここからがCPUを創る。いよいよCPUです。
CPU動作も読んで流してわかったように思っていたけど、やはりこの説明だけでは動きを完全にとらえていなくて、なんども読み返し理解を整理し直す必要がありました。
これまでは周辺回路ですがCPUを作ってきたようで、違っていたということをなんとなく感じています。そういえばROMを作るときも同じように感じたものでした。”命令フェッチ”というのが動作構造でより深くわかったのは1つ賢くなった気が。。

これからCPU内部でまだ賢くなることを期待して第二ステージへ。



 この 怪しいカバーの中身にはどれだけの内容が詰まっているのか

 頂上へたどり着くと見えるような気がする




攻略法

第二ステージ CPU内部は周辺に較べて頭をひねる必要が余計にあります。
クロック回路やROMなど回路の型は今まで触れたことのある回路だったりですが、CPU回路はそういうわけにもいかない。
幸い、光センサ回路2 が導入部分には最適な結果になっています。

ここまでなかなか楽しめた、ぼちぼちと作り積み上げていくように進んで。これで長めに引っ張ってしばらく連載にしてみようかとか考えていたわけですが・・・

文章に重みを付けるためにもここからさらに頂上に向かうので再び 孫子の兵法 を読み返す。。。
孫子の兵法を読んでこの TD4の道 に当てはめて見ました。

すると・・
       兵は拙速を聞くも、未だ巧の久しきを見ざるなりや
       (短期戦で成功した例は聞いても、長期戦で成功した例は知らない)

あえて長期戦にしようなんてもっての他だそうです(^^;   確かに間延びするほど気持ちが途切れる感じはします。どこで取りやめになるかわからなし。

ついでに
       知将は努めて敵を食む
       (知謀に優れた将は糧秣を敵地で調達するように努力する)
一応片隅にいれて、作りながら進めるということにしたのですが、読み返してみるとさらに今まで考えた内容らしきことが書かれているのに気づきました。

       小敵の賢は大敵の檎(きん:ほんとは手へん)なり
       (味方の兵力を無視して強大な敵と戦えば無駄に餌食(えじき)となるばかり)

十倍の兵力なら 包囲
五倍        攻撃
二倍        分断

互角の兵力なら勇戦
劣勢       退却      とあります。

なんとなくこれまでの経験から、ブロックで着実にぼちぼちと作る道を選んできたのですが、周辺回路から固めてできあがり、これから城も落城かなと思った今から見ると・・・それは無意識に、時間も制作方法も 十倍の兵法 だったことに改めて気づきました。
強敵TD4は10倍の兵力であたっていたということに・・どうりで時間もかかったし確実に進んだわけだ、確かに手間かけ過ぎとは感じていた・・)

自分流で作る方法も
       互角の兵力なら勇戦 (できるかな? =とにかく作ってみる)
       劣勢       退却 (失敗したら! =しばらくしまい込む)
と置き換えられそうで驚き。

これで考えると
TD4スゴロクの分かれ道  

   最後まで何のチェックもしないで ドキドキSWを選ぶ
                         ↓
           完成後 ドキドキでSW ON!  −(パチ)→  TD4がをふいて スタートへ戻る 

なんていうのは論外ですね(^^;

登頂に向けて

でもこれは、戦(いくさ)ではなく制作。敗戦にて切腹なんてことにはなりません。
この本の文章からはそんな真剣にやるほどの重みもないです。

CPUを作るのと孫子の兵法をつなげようとすることに元々ムリがありますが、こういう格言は格言だと思います。
読んでそのすべてが実感できるならいきなり立派な人になれますがそんな単純なわけなくてやっぱり経験から、、
格言や他人の経験はやっぱり他人のもので、経験で自分に合わせて実感してくんでしょう。

戦は負けて学ぶを繰り返すわけにはいきませんが、

TD4スゴロク
           完成後 ドキドキでSW ON!  −(パチ)→  TD4がをふいて スタートへ戻る 
という経験も時にはいいのかも

それで このTD4スゴロクの 江戸っ子攻略法 などなどは兵法に照らし合わせると
  10倍の兵力に挑む
  5倍の兵力に挑む
  敵兵力わからないまま猪突猛進する

という無謀ともいえる戦法だったことがわかります(^^;

しかし戦は勝利こそが唯一の価値ですが、趣味の制作ではその中に価値はいくつも見つかります。
10倍の兵力に挑む方法も武勇伝になるかも。
これからスピードをもう少し早めて進んでいくことにしました。ここから早く完成するかな。

一番驚くのは、この本 CPUを創る CPUの原理が原始的なまま今に通用することと似ていて、三千年前の書物”孫子の兵法”の内容が現代にも使われることです。
コンピューターって変わったようで素は同じ、人間の中身も三千年前から変わってないと知ると驚くほかないです。

孫子の兵法は、今でも各国の軍隊の基本として扱われその骨子は、いかに戦いをさけ、勝ちの条件を取るかにありますが、今やビジネスの場で用いられることが多いようで、アメリカのビジネススクールはこれを教科書のように用いているそうです。

しかし、元々は戦(いくさ)と殺し合いの中の勝利の原則として書いたものが、三千年後に仕事の組織運営の原則になるとは・・・
書いた本人が知れば仰天するんじゃないかと思うんですが。
。。

    参照 孫子の兵法がわかる本(守屋洋 著) 


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